ケネス・スレッグとクロスボーンに関係が?

インターネット上で、「ケネス・スレッグが宇宙海賊クロスボーン・バンガードの結成に関わった」という設定を見かけるかもしれません。
なんちゅうことを書くんだ。

元ネタは明白です。「カトキハジメの画集『GUNDAM FIX』によれば『宇宙海賊クロスボーン・バンガード』結成に関わったとされている」という文で2006年からWikipediaに書いてありました(削除済み。なお、この情報が書き込まれた版では「後に新生クロスボーン・バンガードやリガ・ミリティアの結成に大きく関わったという」と書いてあるせいか、そちらの情報も見かける)。

では原文を確認してみましょう。
>SCENE:22 ΞGUNDAM
>(Newtype'96年10月号掲載)
>この人を見よ

以下一部抜粋
>実際、ハサウェイと戦ったケネスは“次のマフティー”……クロスボーン・ヴァンガードやメタトロン……をつくることを決意する。現実においても、メキシコのチアパス州で4年越しの蜂起を続けるサパティスタ民族解放戦線(EZLN)の指導者マルコスは
以下本記事と関係ないので省略。

文は和光大学教授(2014年現在)の上野俊哉氏。おわかりかと思いますが、これは設定じゃなくてエッセイです。
「GUNDAM FIX」はカトキハジメのCGに、何となく関係あるようなエッセイを載せる、という形態の連載で、この「ケネスがクロスボーン作った説」も上野俊哉さんがちょっとばかり断定的に書いてしまっていますが、実際は設定でもなんでもありません。

確かにケネスが何らかの組織を作りたがっていることは小説からも読み取れます。それが「クロスボーン・ヴァンガード」になるというのも、ないとは言わない。
ですが、これが設定になるというのなら上野さんの言ったことは全部設定ですか?そんなわけはない。
何故メタトロン(ガイア・ギア用語)に関することは無視して、クロスボーンに関わったという話だけになっているのでしょう。宇宙海賊とかリガ・ミリティアとか原文のどこにもないけど、どこから出てきた?
断定的な表現で書いてしまった上野さんの責任もほとんどないでしょう。まさかエッセイとして書いたものが10年後に捻じ曲げられて広まるなんて想像もしてなかったでしょうし…

ケネス大佐がその後何をしたか、そのような展開を想像するのはスパロボみたいで面白いと思います。今後そうした設定が後付けで出てこないとも言えません。
しかし「カトキの画集でそういう設定ができたらしいぜ!」と吹聴するのがどれだけ恥ずかしいことかは説明せずとも理解できると思いたいです。
[ 2014/06/25 22:18 ] 未分類 | TB(0) | CM(0)

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kandatashine.blog.fc2.com/tb.php/25-4d860fc7