バーザム改の現在

1月の話だが、ガンダムエースで連載中の漫画「アクロス・ザ・スカイ」にバーザムとバーザム改の両方が同時に出てきた。
バーザム改は主要資料には未掲載のモビルスーツで、これまでTV版バーザムと区別がはっきりしていなかった。それどころか「同一世界にはどちらか片方しか出せない」という雰囲気で扱ってきた媒体もあったため、このように同時に出てくることは大きな意味を持っている。

バーザム改とは、どのような設定のモビルスーツなのだろう?
RMS-154 バーザム改
初出のガンダム・センチネルでの名称はバーザム[リファイン版]
センチネル掲載の[リファイン版]の設定は、ムック「PROJECT Z」に載ったバーザムの設定をもとに細部の設定を強化し、デザインを変更したものだった。
リファイン版バーザムが元のバーザムに対する何であるかだが、センチネルの本文からバリエーション機と解釈するのは困難であり、デザインも含めた設定変更機だと位置づけるのが妥当だと思われる。ウイングガンダムゼロカスタムと同じだと言われている。
ゼロカスタムの例と同様、型式番号もバーザムと変更なし。スペックは微妙に違い、スラスター総推力が80,400→81,200にアップしているが、これはガンダムMk-IIの総推力と同じ数値。
センチネルにあるガンダムMk-IIベースという設定もPROJECT Zの時点で存在したものであり、リファイン版で変更されたわけではない。

リファイン版バーザムの設定画はセンチネル以外の書籍で扱っていない。公式資料であるENTERTAINMENT BIBLE 機動戦士ガンダム MS大図鑑 PART.3 アクシズ戦争編」にはセンチネルの設定も載っているがバーザム他数機は載っていない(発刊時まだセンチネルでも設定がなかった機種?)。この本のデータを受け継いだ「MS大全集」98以降のシリーズでもリファイン版バーザムはヌーベルGMIIIらと共にスルーされたままとなっている。バーザム改についてセンチネル以外のまともな設定は現在に至るまで存在しない。
「まともな設定」というのは、まともじゃない設定ならあるのかもしれないということによる。

バーザム改という名前が出来たのはフィギュア「GUNDAM FIX FIGURATION」。発売は2003年1月末ごろ。これでのバーザム(バーザム改とは書いてない)は「RX-178の設計思想を踏襲した部分も少なくない」で、これだとセンチネルの設定とは合わないし、バーザム改の設定と言っていいのかさえ微妙なところになっている。
やはりバーザム改という名前は商品名でしかなく、しかし隙があれば「バーザム改」として新設定を与えることも狙っていたのだろうという程度の設定に「あそび」のある名前だとも言える。(実際、同じような扱いのガーベラ・テトラ改は微妙に設定が出来つつある)

リファイン版バーザムはゲームに登場している。
GFF以降のゲームでは、第2次スーパーロボット大戦α、ガンダムバトルユニバース以降のガンダムバトルシリーズにリファイン版のデザインで「バーザム」名義で登場する。設定はいずれも普通のバーザムと変化なし。そしてスパロボもガンダムバトルも普通のバーザムは出ない。
「同一作品にどちらか片方しか存在できないパラレルな存在」だと考えられた(僕が考えていた)理由はこういうことによる。
GジェネFではセンチネルステージのデモムービーにリファイン版が出ているが、使用可能機としては素バーザムしか出ていないため、ゲーム内でリファイン版のプロフィールは存在しない。

把握している限り最も古くてもっとも「バーザム改」として独立した設定が生じたのは、2008年のガンダムウォー「流転する世界」のカード「バーザム改」で、生産性が低かった素バーザムにMk-IIの設計を取り入れたということが書いてある。
(なんかこのカードの設定、Wikipediaに2007年に書かれて数年間放置された出典不明設定と微妙に一致してるんだが…ありがちな設定なので気にしてもしょうがないが、素バーザムの生産性が低いという設定の初出もよく知らないぞ)
ガンダムウォーを公式な設定として扱っていいのかは知らない。これ以外も、若干うさんくさい本にバーザム改らしい記述があるのは把握している。

そういう状況から何年かして、機動戦士ガンダムUCの外伝漫画「星月の欠片」に(バーザムをスルーして)バーザム改が登場した。この時点では素のバーザムがUC周辺に出たことがなかったため、まだ完全に共存を肯定できる状態ではなかったが、「星月の欠片」と設定を共有する「『袖付き』の機付長は詩詠う」にバーザムのビームライフルだけ出たり、バーザム自体も出たり、ROBOT魂バーザムの発表の翌月にバーザム改の画稿も上がったりとかしたので、まあ両方同じ世界にあるのかな?という状況の中、アクロス・ザ・スカイで大量登場したバーザムの中にバーザム改が登場し、現在に至る。

で、バーザム改とは何なのか?
依然としてガンダムウォー以上の設定は存在しないように見える。アクロス・ザ・スカイに出たのもバーザム改と機体名を呼ばれたわけではない。
そのように、公式に設定化されているか非常に怪しいが、バーザムの何らかのバリエーションとしてバーザム改らしい何かをバーザムと一緒に登場させても良いらしい。
あまり比較されていないが、ガンダムUCではジムIIやジムIIIのデザインが従来と変更され、それらは設定上はバリエーションとして扱われていない。UC関係の漫画では、過去のシーンも含めてデザイン変更版ジムII,IIIのみが登場するようになっている。
ゲームでのリファイン版バーザムの扱いは、これらジムたちと同等だったように見える。しかしUCの漫画では違った。バーザムとバーザム改は違う機体。
ただし、センチネルのスペックが生きているとすれば、型番が素バーザムと同じ、スペックも素バーザムとほとんど違わない。バーザム改は外見だけ全く違う不可解なバリエーション機となる。
そのあたり、今後「バーザム改」として正式な設定が作られることがあるのか、それは怪しいものである。
無理な設定が作られないまま、曖昧なまま両方出てるのが一番いいんじゃないかと思うわけであるが。
[ 2014/04/20 19:56 ] ガンダム | TB(0) | CM(4)

こちらでは『初めまして』。某所でお世話になっている者です。

「リファイン版バーザム」について手元にあるMG誌のセンチネル記事のスクラップで調べてみた所、89年2月号に「ゼク・アイン対バーザム」のコミックが掲載されていて、それ用の設定集の中に「バーザムのアップ・デイト版の未清書版」が2種掲載されています。
その後は4月号に明貴氏による「リファイン版バーザム少女」が掲載されて、ちゃんとした「リファイン版バーザム」の設定画は9月発売のムックが初出のようです(ただ、ムックは当初は6月24日発売予定で、「MS大図鑑 PART.3」の6月20日の少し後でした)。

「ヌーベルジムⅢ」は、89年7月号の記述から、連載版での立体物は「ミッションΖΖ」掲載の「ジムⅢ」をそのまま使用していたようです(登場していたはずの88年6月号以前のバックナンバーが無いので現状では確認不能です)。88年6月号には「ヌーベルジムⅢ少女」は掲載されています。ちゃんとした設定画は「リファイン版バーザム」同様ムックが初出のようです。
[ 2014/04/21 22:18 ] [ 編集 ]

あなたが僕の考えている人物かどうか知りませんが、某所と言われてもわかりませんし、エスビィなるコテと関わったことはありませんので、やはりあなたのことも知りませんとしかお答えできません。
読む人を惑わすようなコメントをしないでください。
[ 2014/04/22 21:08 ] [ 編集 ]

昨日のコメントで不快な気分にしてしまいましたことをお詫びいたします。今更「某所」での「○○○○○○○○○○」名義に昨日のコメントを修正しても、本物の「○○○○○○○○○○」であるとは証明できませんし。「某所」の方でこちらとの直接的関係を避けていらしたので、当方も伏せた形でのコメントを、という考えでの行動だったのですが、ただの名無しで書くべきだったのかもしれません。単なる情報提供のつもりだったのですが、自分のどこかに「ゆがんだ自己顕示欲」があったのかもしれません。

自分がブログやツイッターをすべき人間ではない、ということが改めて分かりました。
[ 2014/04/22 23:09 ] [ 編集 ]

こちらこそ動揺して言いすぎました。
僕は某所を課金のないソーシャルゲームみたいなものだと考えており、あちらの出来事は何もかもストレスです…
神殿岸は自由に静かにやっていたいので、申し訳ありませんがご理解のほどよろしくお願いします。
[ 2014/04/23 20:09 ] [ 編集 ]

コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://kandatashine.blog.fc2.com/tb.php/20-59b05f4f